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映画「朝日のあたる家」

ツイッターで上映会を知って出かけてきました。

原発モノと言うとドキュメントなのかと思いますが、この映画はそうではなく事実を元にした架空のお話でした。いちご農家を営む一家のお話。父、母、大学生と中学生の姉妹という4人家族です。

ドキュメントで無いと言うことは、実在する人に過去のお話を聞くというスタイルでは無く、その時をそのまま表現できるという良さがあると思います。

事故の起こる前の人々の生活。事故が起こった時の恐怖。事故後の様々な葛藤。お茶の間を覗き見るようにかえって生々しく伝わってきました。

舞台は静岡になっています。福島の事故が起きた後でまた起きた事故という設定でした。でも誰も静岡のお話だなんて思わないと思います。見る人はみんな福島のあの町のことを考えていたでしょう。福島に実際いた人、「原発さえなければ」と書き残して自殺した人をモデルにした人物などが登場しますからね。

山本太郎さんは迫力がありました。反原発運動をしている人ですから感情がこもっていました。出てきた時ぱーっと何かが変わったような気がするぐらい重みが感じられました。

映画の後、監督のトークがありました。話が話だけにお金が集まらない。人が集まらない。上映する映画館が見つからないと苦労話をされていました。原発企業はテレビ局、新聞社の素晴らしいスポンサーであり、事実を報道したがらない。儲けるために事故が起きても原発は続けなければいけない。国民の犠牲などどうでもいい。

これからも政治家と企業は結託して金儲けを続けようとするのでしょう。そしてこの小さな国の従順な小さな国民は、またバカな政治家を選ぶ。なにしろこういう私も原発企業と無関係ではないのです。今働いている企業も原発企業と何らかの関係があるかも知れません。裾野は広いでしょうから。そう考えると原発をやり続けて企業が儲かった方が得だと考える人がたくさんいるのも頷けます。

儲かればいい。今、自分が良ければいい。この小さな国土が広範囲に汚染されても、それでも目が覚めない人が多い現実を、改めてこの映画で見たような気がします。

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