〖鳥を10日間ひとりで留守番させた〗

私は十姉妹を一羽飼っているのですが、長期外出でやむを得ず10日間ほど鳥を留守番させてしまった時の記録を書きます。

時期は夏の終わり。私が手術入院することになり、鳥をどうしようかと悩みました。この町に預かってもらえるような友達も知り合いもいないし、ペットホテルは高いし近くにありません。退院後の体力ですぐに車を運転して引き取りに行く自信もありませんでした。
仕方なく遠方の母にも打診してみましたが断られ、「もし私が手術で死んだら鳥を助けに来て欲しい」とそれだけはお願いしたのです。

考えに考えましたが、結局一人で留守番してもらう以外に方法が無い‥。

とても不安でした。帰って来たらカゴの底に落ちて死んでいる鳥の姿が目に浮かびました。でも他に方法が無いんです。なんとかしなくては!

 

鳥カゴを一つ購入し留守番用に改造することにしました。

これがその写真です。台所のシンク内に置いてあります。

かごの一部をニッパで切り取って雨どい用のパイプを通してあります。写真で言いますとパイプの左側から水道直結ホースで常にチョロチョロ水が入っています。パイプ右側から溢れた水が排出されているのが見えますか?
季節的に水が腐りやすいのでこのようにしました。でも水道が止まってしまうこともあり得るので、パイプの中には鳥が2ヶ月かかっても飲みきれないほどの水が溜まるように作りました。水が多いほうが腐りにくいと思ったので。
排出水はシンク底をびちゃびちゃにしないようペットボトルを切って作った路を通って排水口に流れます。これは鳥が撒き散らしたエサが芽を出したりカビの発生を防ぐためです。

水飲み口は絶対に鳥が水浴びをしない大きさにしたつもりです。この口すれすれに水が溜まります。パイプを手で回転すると水位か調節できます。

(パイプは結束バンドでカゴに固定してあるだけですよ)

(これは帰宅後の写真で、糞で汚れていてごめんなさい)

写真に見える容器には全部エサを入れていました。10日間ぐらいでは絶対に無くならない量です。

あとは空調です。もともと夏でもそれほど暑くならない部屋なのですが、念のためエアコンをゆるくつけっぱなし。それと換気扇を一日のうち8時間ぐらい回しました。アマゾンでそのようなタイマーが安く売っていたので購入したのです。換気扇のシャッターが開けっ放しになるので、そこから何らかの捕食者が侵入しないように換気扇カバー(不織布フィルター)も貼り付けました。私の悪い頭で考え得る全てのことをしたつもりです。

 

結果的には大成功でした。

帰宅して鳥が元気にしているのを見た時は心底ホッとしましたよ。
シンク内の汚れはほとんど無く、エサも減っていない。水も順調に流れていました。

ぴーちゃん!良かった!生きててくれて良かった。
(正式名はまりPちゃん。十姉妹メス)

でも私はこの子を大変危険で寂しい目に遭わせてしまったんだなーと、成功を喜ぶよりも反省ですね。やっぱり一人暮らしで生き物を飼うのは難しいことです。もしペットホテルに預けるとしても、この子にとってそれがどれだけ大きなストレスになるでしょう‥。ストレスという点ではこの一人留守番の方が良かったとは思いますが、あくまで結果論ですし‥。

孤独な一人暮らしの分際で、二度と生き物を飼ったりしないようにしようと思いました。