〖そしたら、もしかしたらさ〗

 

瞳しか動かなくなった君は

黒くビー玉のような澄んだ君の瞳は

それでも優しさにあふれていた

 

哀しいぐらい変わらなかったね

都市化したビル群の谷間で

ポツンと残った田舎家のように

 

ごめん。私、何もできなかった

変わっていく人の心も止められなかったし

君を守ることもできなかった

 

言い訳なんかしないけど

もう一度君に触れたい

もう一度君の匂いを感じたい

もう一度君といっしょに生きてみたい

 

そしたら、もしかしたらさ

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